logo

Philippines Now

photo1

『American Adobo』の公式サイト
http://www.americanadobo.com/


amazon
フィリピン人がよくわかる
フィリピン映画をご紹介!


2004年9月8日

 私が初めて見たフィリピン映画は『American Adobo』(02年/邦題『アメリカン・アドボ』)。監督は女性のLaurice Guillen。舞台は米国ニューヨーク。多くの国民が国外に移住するフィリピンの現状を背景に、移住した男女5人が移住先で抱える問題に焦点をあてています。


 映画は、食卓のメイン・ディッシュを飾るアドボ(Adobo)の調理シーンから始まります。タイトル中にもあるとおり、やはりAdoboはふるさとの味。定期的に5人は集まり、フィリピン料理に舌鼓を打ち、日々のストレスを解消し、友情、アイデンティティを確認しあいます。

 今の状況に満足できない新聞記者 Mike(Christopher De Leon)、ダメンズの元彼を忘れられないキャリアウーマン Marissa(Dina Bonnevie)、実はゲイの Gerry(Ricky Davao)、敬虔なクリスチャンで家事や料理は完璧だけど男に縁のない Tere(Cherry Pie Picache)、Marrisaのいとこでプレイボーイの Raul(Paolo Montalban)がメイン・キャラクター。それぞれ、夫婦不和、親子間の異文化ギャップ、男と女 or 男と男間で起こる出会い・浮気・HIV などの問題を抱えています。この食卓での彼らの会話を通して、ストーリーがフィリピンらしく軽いテンポで展開していきます。

 元々、知人に「フィリピンがわかる映画だよ」と薦められたのがきっかけで、VCDを借りて見たのですが、なるほど、映画と同様に同じ悩みを抱える友人もいて、英語・タガログ語のみでしたが身近に感じながら見ることができました。また主人公が5人とも「こういうフィリピン人いるいる〜」といったキャラクター設定でした。

 悩みを抱えているのに、メイドに目移りする Mike の「男とはいくつになっても…」的な様子(このメイド役の Sandy Andolong は実生活では Christopher の妻)、自分に学歴やキャリアがあるのに、彼氏がダメンズという現実を受け入れず愛のみを信じるタイプや、逆に信心が深すぎて一歩を踏み込めないタイプの女性、傍から見てどうみてもゲイなのにそれを否定する男性…。「フィリピン、フィリピン人ってどんな感じ?」と興味を持ったなら、ぜひ一度ご覧ください。

●from はろはろ:profile
海外勤務中にフィリピン人の夫と知り合い結婚。毎年2週間〜1カ月間は、フィリピンの夫の実家を訪問しています。また在日フィリピン人コミュニティともお付き合いしているので、そこから垣間見えるフィリピンを紹介できればと思っています。


music & cinema
●映画情報

「アジアフォーカス福岡映画祭」(9/11-20)のフィリピン映画
 今月11日からアジアフォーカス福岡映画祭が開催されます。フィリピンからは『Then and Now』(03年/邦題:昔と今)と『The Seventies』(02年/比題:Dekada '70、邦題:苦難の時代)が出品されています。本文中でご紹介した『アメリカン・アドボ』は昨年の同映画祭に出品されました。『昔と今』には、『アメリカン・アドボ』の監督Laurice Guillen、出演のDina Bonnevie、Cherry Pie Picacheが、『苦難の時代』にChristopher De Leonが出演しています。

*『The Seventies』(比題:Dekada '70、邦題:苦難の時代):
http://www.cinemanila.com.ph/dekada.htm
*アジアフォーカス福岡映画祭:http://www.focus-on-asia.com/index.shtml

Hot Information

●フィリピン情報のTV番組放送予定(2.20.13)
・2/22(金)テレビ東京「世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波乱万丈伝〜」(19:54-)
 セブに住む日本人を紹介します。(公式サイト
・3/16(土)TBS「世界ふしぎ発見」(21:00-)
 フィリピンのロングステイを紹介します。(公式サイト
●フィリピンの世界最小メガネザル、ターシャが上野動物園にお目見え。(11/28/07)
2004年に密輸入されようとして、関西空港で保護されたフィリピンのアイドル珍獣ターシャ(メガネザル)が、上野動物園に寄贈された。ターシャとは小獣館内で会える。同動物園では、この他にもフィリピンのパラワンピーコック(パンダ館の横)が飼育されている。
●フィリピン日本協同製作映画『アボン・小さい家』(監督:今泉光司)全国上映情報
ルソン島北部の険しい山岳地帯で暮らす人々と、山岳都市バギオを舞台にしたある日系家族の物語。あまり知られていないフィリピンの日系人、出稼ぎ外国人の事情、先住民山岳民族の暮らし、自然、宗教、文明…さまざまなキーワードが、「地球と人間の真の在り方を発見する」という主題を浮上させていくコメディータッチの詩情豊かな作品です。
*詳細と上映日程は公式サイトへ(http://www.ne.jp/asahi/small/home/) *お問合せ:[email protected]
更新日:2013.2.20
back numbers

■フィリピンの基本情報■
首都:マニラ
人口:約9401万人
公用語:フィリピノ語・英語
時差:-1時間
通貨:フィリピンペソ
現地レート*
 1万円=4,354.58P
*レートは刻々変動するので、大体の目安としてご覧ください。

●フィリピンの情報サイト
フィリピン大使館
フィリピン政府観光省
フィリピン航空
Yahoo! Philippines
まにら新聞
 (フィリピン発行日本語新聞)
philippine primer
 (フィリピン総合ポータル)
cebu Pot
 (セブ島総合情報)

●フィリピンの芸能関連サイト
ジョリビーのページ(日)
 (フィリピン情報いろいろ)
Showbizpinoy.com(英)
 (フィリピン芸能最新情報)
PhilMusic.com(英)
 (最新フィリピン音楽情報)
KALUGURAN
 (フィリピン音楽映画通販)