大秦帝国(大秦帝国/Qin Empire)
story
Part�
紀元前361年。中国西部の弱小国・秦の君主・献公は、隣国・魏との戦いで毒矢を射られ、後継者を決めなくてはならなくなる。彼には勇敢な武将に育った養子の兄・贏虔と、知恵と勇気を合わせ持つ実子の弟・贏渠梁(ホウ・ヨン)という2人の息子がいた。長らく続いた跡目争いによる内乱を避けるため、献公は贏虔に誓いを立てさせ、弟の贏渠梁を後継ぎに任命する。
秦の君主となった贏渠梁(=孝公)は、魏との戦いで再び苦境に立たされ、函谷関など重要拠点を手放すことで辛くも、滅亡の危機を脱する。疲弊し傷ついた国を建て直すべく、彼は国家改革を決断し、「広く奇計の士を求む」と国内外より優秀な人材の登用に動く。一方、魏の丞相・公叔座の弟子・衛鞅(後の商鞅/ワン・ジーフェイ)は、師の亡き後魏を出奔し、秦へと向かう…。
Part II
紀元前359年。商鞅が孝公に提案した法による国家改革「第一次変法」が、秦国内で施行された。新たな法に戸惑う民への配慮や、法を犯した者への厳しい処罰など、2人はともに数々の難題を乗り越え、改革を徐々に軌道に乗せていく。社会制度が整った秦は20年を経て、生産力、軍事力ともに豊かな国へと生まれ変わった。そして紀元前340年。商鞅は、いまこそ宿敵・魏に奪われた領土を取り戻す時だと孝公に進言する…。
●アジコのおすすめポイント:
中国の歴史書「史記」からのエピソードを交え、後の始皇帝へと繋がる強大な中央集権国家の基礎を築いた秦の君主・孝公と、その右腕として「商鞅の変法」で知られる法や社会制度改革に取組んだ商鞅との20年の日々を描く重厚な長編ドラマです。主演のホウ・ヨンを見ると、最初はどうしても「魯粛!」と声をかけたくなってしまいますが(笑)、次第に主人公にしか見えなくなる熱演ぶり。信義に厚い兄役を演じた俳優さんも印象的です。もう一人の主役ワン・ジーフェイは、TVドラマ版「北京ヴァイオリン」でだめ教師のチアン先生を演じていた人。2部作合わせて540分もありますが、6/12には早くもDVDリリースが決まっています。
|