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ASICRO FOCUS file no.247

日本初公開のインド映画10作品を上映!
インディアンムービーウィーク 2020

インディアンムービーウィーク 2020
 昨年の第1回に続き、今年もインド映画祭「インディアンムービーウィーク 2020」が開催されます。見逃せない話題作を集めたこの映画祭では、映画製作が盛んな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)のヒット作や注目の10作品を日本語字幕付きで上映。ほぼ全作品が日本初上映となります。

 中でも注目の作品は、日本でも有名なラジニカーントに匹敵する人気スター、ヴィジャイが主演する『ビギル 勝利のホイッスル』。ヴィジャイはタミル語映画界の「スーパースター」ラジニカーントに続く、次世代の人気スター。ここ数年の出演作はたて続けに大ヒットしています。音楽は今や国際的に活躍するAR.ラフマーンが手がけています。

 もう1つの注目作は、1950年代から80年代にかけて活躍した実在の大女優サーヴィトリの人生を描く『伝説の女優 サーヴィトリ』(監督:ナーグ・アシュウィン)。本作のヒットにより、アシュウィン監督は、プラバースとディーピカー・パードゥコーンというビッグスター共演作の監督という大役をまかされることになりました。

 「インディアンムービーウィーク 2020」は9月11日よりキネカ大森にて開幕。9月25日からは新宿ピカデリーでも開催され、全国でも順次開催予定となっています。インド映画ファンの皆さんは、ぜひスケジュールをチェックして劇場へおでかけください。

上映作品

ビギル 勝利のホイッスル(原題:BIGIL/2019年/タミル語)

ビギル 勝利のホイッスル 監督:アトリ
脚本:シュー・ユーティン
出演:ヴィジャイ、ナヤンターラ、ヨーギ・バーブ
花形サッカー選手だったマイケルは、友人に代わり女子サッカー州代表チームの監督となり、全国大会に進出する。女性のエンパワーメントをテーマに据える一方、ラジニカーントに並ぶ人気を誇るヴィジャイのダンス、アクション、一人二役も盛り込み、見どころ満載。2019年大ヒット作。


ストゥリー 女に呪われた町(原題:STREE/2018年/ヒンディー語)

ストゥリー 女に呪われた町 監督:アマル・カウシュク
出演:ラージクマール・ラーオ、シュラッダー・カプール
祭りの季節になると女の幽霊(ストゥリー)が現れ、若い男性をさらうという伝説がある町。仕立屋のヴィッキーはある日、謎めいた女性に出会う。その頃、ヴィッキーの友人が幽霊にさらわれる。グローバル化したゾンビのコメディ『インド・オブ・ザ・デッド』(2013年)を監督した、ラージ・ニディモールー&クリシュナ DKがプロデュースと脚本を手がけたゴーストホラー。2018年の大ヒット作。

無職の大卒(原題:Velailla Pattadhari/2014年/タミル語)

無職の大卒 監督:ヴェールラージ
出演:ダヌシュ、サムドラカニ、アマラ・ポール
大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形の IT専攻でなかったばかりに職が見つからない。ようやくチャンスを掴むが、大手建設会社の御曹司と対決する。インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュ(『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』)が好演した、爽やかで痛快な一作。公開年に大ヒットし、南インドの主要な映画賞で俳優賞、作品賞、音楽賞など多数受賞した。

結婚は慎重に!(原題:Shubhmangal Zyada Saavdhan/2020年/ヒンディー語)

結婚は慎重に! 監督:ヒテーシュ・ケワルヤー
出演:アーユシュマーン・クラーナー、ジーテンドラ・クマール
密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが妹の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまう。両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾するが……。インド最高裁判所は2018年9月、同性間の性行為を「不自然な違法行為」と定めた刑法第377条を憲法違反と 判決を下した。LGBTの人々が自由に愛し合う権利が認められるようになり、以後、同性カップルが登場する作品がメジャー作品としても公開されるようになった。

お気楽探偵アトレヤ(原題:Agent Sai Srinivasa Athreya/2019年/テルグ語)

お気楽探偵アトレヤ 監督:スワループ R. S. J.
出演:ナヴィーン・ポリシェッティ、シュルティ・シャルマー
探偵業を始めたアトレヤは、レイプ殺人事件を調査するうちに、線路脇で身元不明死体が多数見つかる別の怪事件に絡め取られ、自身が容疑者となる。『きっと、またあえる』にアシッド役で登場のナヴィーン・ポリシェッティ主演のユーモア探偵映画。笑わせるだけではなく、インド特有の事情に根差した犯罪の恐るべき実態についても鋭く切り込む、考え抜かれた脚本が見事。今年1月に行なわれたZEE シネ・アワード(テルグ語部門)で、デビュー監督賞、特別作品賞などを受賞。

浄め(原題:Shuddhi/ 2017年/ カンナダ語)

浄め 監督:アーダルシュ. H. イーシュワラッパ
出演:ニウェーディタ、ローレン・スパルターノ
インドを訪れた米国人女性が、バンガロールで拳銃を入手する。そこからマイソール、マンガロールと、一見ただの観光旅行にみえるその行程は、危険な使命を帯びた旅だった。インドに根深い「女性への暴力」の問題と向き合う一作。レイプやモラル・ポリシング、性犯罪を裁く法律の不備といった社会問題への告発に、戦うヒロインを導く教えとしてヒンドゥー教の神話を重ね合わせる印象的な構成。映画メディア「フィルム・コンパニオン」が選ぶ、「2010年代のカンナダ語映画ベスト 25」にランクイン。

ジャパン・ロボット(原題:Android KunJappan Version 5.25/ 2019年/ マラヤーラム語)

ジャパン・ロボット 監督:ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール
出演:サウビン・シャーヒル、スラージ・ヴェニャーラムード
ケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット。頑固老人の心はロボットの登場によって変化し、一人息子との関係も揺らぎ始める。着ぐるみ感満載のロボット、中国風BGMと共に登場する「日系」ヒロインなど、脱力系コメディーに見せかけて、現代のケーララ社会への鋭い皮肉を随所に散りばめる。サウビン・シャーヒルとスラージ・ヴェニャーラムード、二人の性格俳優の演技も見もの。ニュー・インディアン・エクスプレスは「今年最高の映画の一つ」と高く評価した。

ウイルス(原題: VIRUS/ 2019年/ マラヤーラム語)

ウイルス 監督:アーシク・アブ
出演:レーヴァティ、パールヴァティ、クンチャーコー・ボーバン
原因不明の高熱と嘔吐で病院に運び込まれた男性は、程なく死亡する。2018年にケーララ州北部で発生したニパウイルス感染症。20年前にマレーシアで初めて確認されたニパウイルス感染症は、ケーララでは全く未知のものだった。原因究明と感染拡大防止に努めた対策本部、治療に当たった医療従事者らを描く群像ドラマ。実話に基づくメディカル・スリラー。公開時に大ヒットし、多くの映画賞を受賞した。

僕の名はパリエルム・ペルマール(原題:Pariyerum Perumal/2018年/タミル語)

僕の名はパリエルム・ペルマール 監督:マーリ・セルヴァラージ
出演:カディル、アーナンディ、ヨーギ・バーブ
弁護士を目指し法科大学に進学したパリエルム・ペルマール。ダリト(不可触民)出身の彼は、仲良くなった女子学生の親族から激しい差別を受ける。インド社会の暗部であるカースト問題を、圧倒的なリアリズムと幻想的表現で描いた名作。製作は『カーラ黒い砦の闘い』(IMW2019で上映)のパー・ランジット監督。数々の映画賞に輝いた力強い社会派ドラマ。

伝説の女優サーヴィトリ(原題:NadigaiyarThilagam/ 2018年/ タミル語)

伝説の女優サーヴィトリ 監督:ナーグ・アシュウィン
出演:キールティ・スレーシュ、ドゥルカル・サルマーン、サマンタ・アッキネーニシュルティ・シャルマー
かつては南インドの全ての言語の映画が製作されていた「映画の都マドラス」(現チェンナイ)。1940年代末、女優になろうとそこにやって来た少女サーヴィトリ。小さな役を求めて奔走していた彼女は、数年の後に大スターとなっていた。1950年代から80年代にかけての南インドの映画界を舞台にした、実在の大女優の一代記。注目のナーグ・アシュウィン監督による、ノスタルジックな伝記的フィクション。豪華絢爛なソングと古映画再現シーンが見もの。本作はタミル、テルグ2言語で製作され、ナーグ・アシュウィン監督の母語であるテルグ語でのバージョン『Mahanati』は主要な映画賞を総ざらいした。


▼2020 台湾映画上映&トークイベント | ▼台湾巨匠傑作選 2020
更新日:2020.9.11
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■開催概要とスケジュール
キネカ大森
日程:9/11-10/8

新宿ピカデリー
日程:9/25-(終了日未定)

MOVIX 利府MOVIX 三郷MOVIX 柏の葉ミッドランドスクエアシネマMOVIX 京都なんばパークスシネマ神戸国際松竹MOVIX 倉敷MOVIX あまがさきMOVIX 三好MOVIX 清水
日程:9/25-(終了日未定)

刈谷日劇
日程:10/2-(終了日未定)

シネ・リーブル梅田
日程:10/9-10/22

主催:SPACEBOX
公式サイト
https://imwjapan.com/
公式Twiter
@imwjapan
■上映に関するお問合せ
SPACEBOX
090-9681-9845
[email protected]